外壁塗装直後なのに塗膜が膨れてくる、、、
今回はそんな時どのような原因があるのか、そのめずらしい原因①をご紹介します。
写真は膨れたところを除去し、断面を確認したものです。
簡単に層分けするとこのようになります。
④グレー(直近)
③白(15年前)
②黒(新築時?or30年前)
①白(新築時?or30年前)
今回膨れたのは②層です。
結果から言うとこの②の塗装は「アクリルエナメル塗料」です。
今は使われていない塗料になりますが、当時は中グレードの塗料として数々の建物に使われていました。
この塗料は熱を持つと膨張してしまいます。
③の塗装時では膨張するまで温度が上がらず、今回の①の塗装で膨張するまで熱を持ってしまい、膨れてしまったのが原因です。
完全に効果的に改善する方法は一つ。
アクリルエナメル塗装層の除去です。
もしくは、博打ですが遮熱塗料を再塗装する。です。
予算の関係上、塗装層の除去はかなり高額になるため、遮熱塗料の再塗装を選ぶことが多いです。