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なぜ起こる?窓の結露の原因
窓の結露の原因は、窓自体が氷の入ったグラス状態になっているからです。
冷たいグラスの中の温度と、温かい空間の温度の差が大きいとグラスの周りに水滴が発生します。
それと同じ現象が窓にも生じています。
外の気温が寒く、室内の温度が温かいとき、グラスのように熱を伝えやすい窓が空気中に含まれる水蒸気を凝縮させ、結露を発生させます。
近年建てられた家では、断熱性の高い窓を使用しており、結露に悩むことは少ないです。しかし、20年以上前に建てられた家では断熱性がよくない窓がほとんど。
外壁よりも窓のほうが熱を伝えやすい素材のため、窓に集中して結露が発生してしまうのです。
室内の温度が高い、湿度が高い状態だと、より結露が発生しやすい条件となります。
窓の結露を放っておくと危険なことも
窓の結露を放っておくと危険なこともあります。
結露した窓は常に湿気を帯びており、カビやダニなどが繁殖する原因に。
カビやダニはアレルギーの原因になるなど、健康被害が心配ですよね。
また、カーテンや窓枠、更には室内の壁にまでカビの範囲が広がることも。
カビが生えた家は見た目の悪さ、カビ独特のニオイの悩みだけでなく、住宅の価値も下がってしまいます。
このように、窓の結露を放置すると、住宅や健康に影響を及ぼす危険があるのです。
結露が出たら早めに対処しましょう。
窓の結露対策
それでは、窓の結露はどのような対策をしていけばいいのでしょうか。結露対策の方法を紹介します。
換気、除湿を行う
ますはじめにするべきことは、部屋を換気して空気を入れ替えること。除湿をすることです。
部屋の湿度が高いと、結露は発生しやすくなります。冬は室内を加湿している家庭が多いと思いますが、加湿することが余計に結露を作り出してしまいます。
部屋の湿度は40〜50%を目安にしましょう。
部屋を換気することで、空気の通り道ができ、窓付近に停滞している暖かく湿った空気を循環してくれます。寒い冬に窓を開けて換気するのは大変なので、換気扇を使用して換気します。
トイレ、浴室、キッチンなど換気扇のある場所はつけっぱなしにしてくのがおすすめです。
換気扇の電気代は各家庭の条件にもよりますが、24時間付けていても月100円程度と言われています。気になる価格ではないので、換気扇を有効に使っていきましょう。
結露対策の第一歩は、適切な換気をすること。加湿をしすぎないで除湿をすることから始めましょう。
窓ガラスに断熱シートを貼る
窓に断熱シートなどのを貼って結露の対策ができます。ホームセンター等で気軽に購入でき、時間もかからず簡単にできるのがメリットです。
窓ガラスに貼るタイプの断熱シートは、窓ガラスに断熱層を作り、外部の冷気を感じにくしてくれます。
窓のアルミフレーム部分に貼るタイプの断熱テープもあり、アルミ部分に断熱効果をもたらしてくれます。
窓ガラスだけでなく、アルミのフレーム部分からも結露が発生しますので、両方に対策をすると効果的です。
これらの結露防止グッズは、少ない費用で効果を感じたい人におすすめです。注意点は、長期間使い続けるとカビが発生する可能性があること。1年に1回は取り替えて使用しましょう。
リフォームで内窓をつける
窓の結露には内窓をつけるリフォームをするのが、最も効果的でおすすめの対策です。
内窓をつけることにより、外の冷気と室内の暖気の間に空気のワンクッションができます。
外の空気に触れる冷たい窓(既存の窓)と、室内の空気に触れる温かい窓(内窓)が分かれている状態です。1つの窓で温度差を発生させないので、結露の抑制につながります。
窓の断熱性が高まると、家全体の断熱性能が高まることになり、冬でも快適な暮らしを送ることができますね。
それに一度内窓を取り付けてしまえは、お手入れ不要で効果はずっと続きます。
内窓リフォームは、取り付けたその日から効果を感じられ、満足度の高いリフォームです。
内窓リフォームをしてみよう
「内窓リフォームをしてみたい!」そう思ったら、何から始めていけばばいいのでしょうか。
大前提として、ご自宅の窓に内窓が取り付けが可能なのかを確認しておきましょう。次にどんな種類の商品があるのか、工期、価格はどれくらいなのか。それらの知識をおさえておくとスムーズですよ。
詳しく紹介します。
内窓が取り付けられる条件
我が家の窓に内窓は取り付けられるの?
取り付けられる条件は下記のとおりです。
・窓枠の奥行きが7㎝以上ある
窓枠の木の部分の奥行きを測ってください。
もし窓枠の奥行きが7㎝なくても「ふかし枠」という部材で対応できることもあります。
あきらめず工事店に相談してみましょう。
・窓ガラスに加工をしていない
窓ガラスにエアコンのダクトを通していると、内窓の取り付けはできません。
・内側に飛び出して開け閉めする窓でない
回転窓、内倒し窓など、内側に飛び出して開けしめする窓には、内窓とぶつかってしまいます。
一般的な引き違い窓や出窓などには、問題なく取り付けられます。取り付けできないケースのほうがまれなので、ご安心ください。
内窓の種類
内窓の種類は、引違い窓、FIX窓、内側に開く片開き窓などがあります。
他にも浴室に取り付けられる内窓もあり、寒い浴室を暖かくする対策もできますよ。
また、内窓にはめ込むガラスは3つの種類があります。
ガラスの種類によって内窓の性能を左右しますので、おさえておきましょう。
・シングルガラス
ガラス1枚を窓にはめ込むシンプルな構造です。費用を抑えたい場合におすすめ。
・ペアガラス
ガラス2枚を窓にはめ込む構造で、最も普及されているタイプです。2枚のガラスの間には空気層を設けており、断熱性を高める効果があります。
・Low-Eガラス
ペアガラスのように2枚のガラスを窓にはめ込んできます。ペアガラスとの違いは、1枚のガラス表面に特殊な金属膜を付けていることです。金属膜があることにより、太陽の熱を反射、紫外線カットの効果があります。金属ですが透明で一般的なガラスと見た目は変わりません。ガラス張りのビル、寒さの厳しい地域の家などで採用されています。
内窓リフォームの期間
内窓リフォームの工事期間は1日あれば終わることがほとんどです。
1窓にかかる工事時間は1時間程度で、あっという間に完成します。
それぞれの家に合わせて窓を制作しますので、採寸から2週間ほどの製作期間は必要になります。
リフォーム工事の期間が短いので、忙しい人にもぴったりです。
内窓リフォームの価格
内窓リフォーム価格は、1箇所に付き8〜15万円くらいが目安です。窓の大きさ、ガラスの種類によって開きがあります。
リビングに2箇所窓がある家だと、20万前後で工事ができるイメージです。
詳しい価格は、工事店に見積りを依頼して確認してみましょう。
結露対策以外の効果も!内窓リフォームのメリット
内窓リフォームには、結露以外にもうれしい効果がたくさん。
どんなメリットがあるのかを紹介します。
・光熱費の節約
内窓をつけると、光熱費の節約につながります。断熱性が高まるため、冷房も暖房も費用を節約できます。
内窓メーカーLIXILの調査によると、年間16,670円も節約になるのだとか!
(※各家庭の条件により異なります)
・防音効果
内窓には、防音効果もあります。窓が2枚あるので音を遮断してくれます。
電車の音、車の音近所でしている工事の音、さらには夜寝るときは虫の音。内窓をつけると、意外にも外の音がうるさかったことに改めて気付くようになりますよ。
幹線道路沿いの家では、新築時から二重サッシになっているところもあるくらいです。
静かな部屋になると、自宅での作業、リモートワークに集中できます。
・防犯性アップ
内窓があることで防犯性アップの効果も。
空き巣犯は窓ガラスを割っての侵入が多く、10分以内で侵入できるところを狙います。
内窓があれば2回窓ガラスを割って入ってくることになり、さらにペアガラスなら窓を割るのがさらに困難です。侵入を諦めさせる条件を作り出せます。
内窓で防犯性をアップさせ、安心した暮らしを送れます。
・助成金がもらえることも
自治体にもよりますが、内窓リフォームで助成金がもらえるケースがあります。
光熱費節約ができ、省エネに貢献できるリフォームだからです。
お住まいの地域により条件がありますので、リフォーム会社の担当者に確認してみましょう。
まとめ
気になる窓の結露。できる対策はいろいろありますが、おすすめするのは内窓リフォームであることを紹介しました。工期が短く、価格もお手頃。気軽にできるのに、うれしい効果がたくさんあります。結露防止、光熱費節約、防音効果、防犯性アップ、助成金が出るかも?・・とやらない理由が見つからないくらい、満足できるリフォームですよね。
結露でお悩みのあなたの家も、内窓リフォームで快適な暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。
オリバーではお客様の生活スタイルに合わせた内窓リフォームのご提案をさせていただきます。
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