リフォーム補助金ってどんな制度?
ここでは、リフォーム補助金という制度について、基本的な概要をご紹介いたします。
リフォーム補助金とは、リフォームに対する支援を目的として、国や自治体が資金を援助してくれるという制度です。似た制度として、税金の優遇措置がありますが、補助金は条件が合えば施工費用を一部負担してもらえるという制度であり、そのお金を後々返却する必要はありません。このように、純粋な負担の軽減に直結するため、リフォーム費用に頭を悩ませている方にとっては、非常に有益な制度であると言えるでしょう。
また、個人が所有している住宅のリフォームに費用が支給されると聞くと不思議に思えるかもしれませんが、これは国内に建てられている住宅の状態を一定の品質に保つことを目的としている国の方針に基づいています。
国がこの方針を掲げている理由はいくつか挙げられますが、一番の理由は耐震性の補強です。日本は地震大国であるため、老朽化した住宅が街中に多数建っていると、地震が起きた時に倒壊などによって大きな被害を招く可能性があります。そこで、一定のリフォーム費用を国や自治体が負担することによって、積極的なリフォームを促しているのです。
他にも、高齢の方や障がいのある方のためのバリアフリー化など、リフォームを行う目的によって、適切なリフォーム補助金制度が運用されています。
富山県内の補助金制度をご紹介
エリアを富山県内のいくつかの市に絞って、実施されている補助金制度をチェックしてみましょう。
まず、富山市における代表的なリフォーム補助金制度としては、木造住宅耐震改修支援事業、ねたきり防止等住宅整備費補助金などが挙げられます。前者は、木造住宅の耐震化リフォーム工事の費用のうち4/5(最大100万円)まで、後者は高齢者のねたきり化を防ぐためのバリアフリー化リフォームにおける費用の2/3(最大50万円)までを、市が負担するという補助金制度です。
また、重度身体障害者住宅改善費助成事業という制度も存在しています。これは重度の障害のある方の住宅に対するバリアフリー化を目的としたリフォームの費用の2/3(最大75万円)までを、市が負担してくれるものです。
他にも、省エネ設備等導入補助事業という制度があります。これは太陽熱利用システムやペレットストーブ、エネファーム、地中熱利用システムなどを住宅に導入する際の費用を、実施する施工内容に応じて補助してもらえる制度です。これらの設備の導入をお考えの方は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
高岡市では、富山市と同様に木造住宅の耐震化、高齢者や障害者住宅のバリアフリー化、省エネ化を目的とした、リフォームに対する補助金が支給されています。氷見市は、補助金制度が木造住宅の耐震化に限られているため、事前にチェックしておきましょう。
また、少し珍しいリフォーム補助金の制度としては、射水市で木造住宅の耐震化、高齢者住宅、障碍者住宅のバリアフリー化と並んで実施されている、浄化槽設置リフォームの補助金制度が挙げられます。射水市では、水洗トイレの改修費用に対する資金融資制度なども用意されているため、射水市特有の制度と言えるでしょう。
このように、補助金の条件や金額は市によって異なるため、お住まいの市の詳細な条件は事前にリサーチしておくことが大切です。
補助金の上手な活用法
多くの自治体において、補助金が給付されるケースは木造住宅の耐震化、バリアフリー化を目的とした工事です。補助金を使ったリフォームには、具体的にどのような工事があるのでしょうか?
まず木造住宅の耐震化では、壁の位置や強度の見直し、床や屋根などに構造用合板を入れることによる補強や軽量化、耐震金物を利用した構造部の補強、基礎の増し打ちなどが挙げられます。日本の住宅における耐震工事は、年月と共に目覚ましい進歩を遂げているため、補助金で実施できる範囲内のリフォームでも、効率良く耐震性を高めることができるでしょう。また、バリアフリー化においては、歩行時の補助となる手すりの設置、転倒防止や車いすでの円滑な移動を目的とした床段差の解消、行き来を制限しにくいように扉を引き戸に交換する、などのリフォームが挙げられます。バリアフリー化に関するリフォームは幅広い工事が条件を満たすため、依頼先のリフォーム業者と相談しながら進めることをおすすめします。
まとめ
今回は、富山県で住宅のリフォーム時に活用できる補助金について、さまざまな情報をお届けさせていただきました。ご紹介させていただいた市には、今回ご紹介することができなかった補助金も複数存在しています。そのため、検討されているリフォームの内容によっては、補助金が給付される可能性もあるので要チェックです。
後悔しないリフォームを実現するためにも、自分が住んでいる自治体の補助金制度を確認してみましょう。