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吹き抜けを部屋にリフォームは可能?
吹き抜けを塞いで部屋やロフトにリフォームすることは可能です。
家族が増えたり荷物が多くなると、吹き抜けを部屋や収納スペースにしたくなります。
そもそも吹き抜けはエアコン効率が悪く冬は暖気が上昇し、夏の冷房も広いのでなかなか効くまで時間がかかります。
また、音が筒抜けであったり、高いところに窓があると掃除がしにくいといったデメリットもあります。
それらのデメリットを解消したい方は、吹き抜けを塞ぐリフォームをするのがおすすめです。
吹き抜けのリフォームのおすすめは?
吹き抜けを塞ぐリフォームにはどのようなパターンがあるのでしょうか。
おすすめのリフォーム方法を紹介します。
ロフトや収納にする
吹き抜けを塞ぐリフォームで、ロフトや収納スペースにすることができます。
ロフトは屋根裏部屋とは違い、ロフトの下からロフト内部や天井が見えるので開放感があるのが特徴です。
子供たちの遊ぶスペースや趣味の部屋にすることも可能で、多目的に利用できるロフトにすると良いでしょう。
またロフトを居住空間として活用しなくなった際には、収納スペースとして活用することも可能です。
ロフトは建築基準法においても居室として扱われず、固定資産税の床面積として含まれません。
しかし天井高を1.4m以下にしたり、階段を可動式にしたりするなどの条件を満たさなければならないので注意が必要です。
そのため節税対策になるように設計してもらうことがポイントです。
独立した部屋を作る
吹き抜けを塞いで独立した部屋にすることも可能です。
吹き抜けのスペースにもよりますが、家族が増えて子供部屋が必要になったり、落ち着ける書斎が欲しくなったりした場合には独立した部屋を作りましょう。
施工方法としては、壁で間仕切りをして出入り口に建具ドアを設置し、換気設備や断熱工事などを行います。
また、場合によっては建物の耐震バランスを考えて耐震補強が必要な場合や照明、コンセントなどの電気配線工事も必要になってきます。
ただし、条件によっては確認申請が必要になるので業者に確認をしてください。
吹き抜けを塞ぐ場合の注意点
吹き抜けを塞ぐリフォームをする場合、どのようなことに注意しなければならないのか紹介します。
建築確認は必要か?
吹き抜けを塞ぐリフォームをする際に、建築確認は条件によって必要な場合があります。
原則的には吹き抜けを塞いで部屋を作る場合は、床面積が増えるため増築扱いとなります。
また、防火地域や準防火地域に指定されている地域にお住まいの場合は確認申請が必要です。
それ以外の地域であっても床面積が10㎡を超える場合は、確認申請が必要なため注意しましょう。
ただし、容積率など床面積が決められている上限をオーバーする場合には、増築はできないので業者に確認しましょう。
ロフトは増築にはならないの?
吹き抜けを塞いでロフトを造る場合は、増築扱いではなく確認申請の対象にならない可能性があります。
建築基準法においてロフトとみなされるのは、原則として天井高が1.4m以下でロフトがある階の床面積の50%未満に収まる広さとされています。
そのためロフトの基準や定義は自治体によって異なるので、地域のルールに沿ってリフォームすることが必要でしょう。
吹き抜けを塞ぐメリット・デメリット
吹き抜けを塞ぐリフォームをすることによって、どのようなメリットとデメリットがあるのか紹介します。
メリット
吹き抜けを塞ぐメリットは暖房効率が上がる事です。
今まで冬の寒い季節には、吹き抜けに暖気が上がり足元が寒く暖房効率が悪くなっていました。
しかし、吹き抜けを塞ぐことで、暖かい空気が上昇せず部屋を循環してくれるため温まるスピードも早くなります。
反対に夏の冷房も天井が下がるため効きが早く、エアコン効率がよくなって光熱費も抑えられるのです。
また、生活音が2階の部屋に響かずプライバシーが守れるところもメリットです。
吹き抜けがあると、どうしても階下の生活音や話し声が気になって受験生がいるご家庭などは問題です。
音楽を聞く時やテレビの音量などもお互いに気にせずにすみます。
他には、照明器具の取り替えなども容易に届く高さになるため、電球の交換が必要な場合でも簡単に作業ができます。
今まで、吹き抜けで高い位置にあった窓や照明の掃除も楽になり、危険な高所での作業をしなくてすみます。
デメリット
吹き抜けを塞いでしまうデメリットは、採光が落ちることです。
今まで吹き抜けのメリットであった採光が落ちてしまうことで、少し明るさが無くなる印象が出てくるでしょう。
また、吹き抜けの特徴である気持ちの良い開放感がなくなります。
今までのオープンな雰囲気が少し窮屈に思えてしまうかも知れません。
もし気になる場合には、1階に窓を増設することも検討しましょう。
費用の相場
吹き抜けを塞ぐリフォーム工事の費用の相場を見ていきます。
ロフトなど床だけを設ける
吹き抜けをただ塞ぐだけのロフトを造る場合、床だけを取り付けて窓や内装、間仕切りも無しのリフォームであれば6畳の広さで30〜60万円程度が相場です。
最も簡単でリーズナブルな方法といえます。
独立した部屋を造る
子供部屋や寝室、書斎など独立した部屋を造る場合150〜200万円程度が相場です。
床を設け間仕切り壁を造りドアを設置します。
また天井や壁のクロスを全て張り替えて、FIX窓から開閉できる窓に交換します。
収納用の納戸を造る
収納目的の納戸を造る場合の費用は、100万円程度が相場です。
窓や内装は出来るだけ既存のまま使用し照明の電気工事は行います。
収納が目的なので、部屋のように窓や内装にかかる費用を抑えることができます。
まとめ
吹き抜けは開放感があり採光も取ることができる素敵な設計です。
しかし、吹き抜けにはメリットが多い分、反対にデメリットもたくさんあります。
吹き抜けのある生活を十分楽しんだあと、デメリットが気になり出したらロフトや部屋、収納スペースなどお好みのスペースをリフォームで造ってみるのも良いのではないでしょうか。