カウンターの役割とは
まず、システムバスにおけるカウンターの役割について見ていきましょう!
カウンターの役割として最初に挙げられるのは、シャンプーボトルなどの置き場です。
カウンターに置くのではなく、床を利用することも一案ですが、毎日湿気に晒されることになるお風呂場において、床に物を置くのはあまり好ましくありません。
お風呂の床に直接シャンプーボトルなどを置いていると、水垢やぬめり、カビの温床となりやすく、お風呂場の衛生面に問題が出てしまいます。
赤っぽい水垢や黒いカビなどが生じていると、浴室の外見も損なわれてしまうため、快適な入浴時間の妨げとなりかねません。
床よりも高い位置にあって手に取りやすいカウンターに置いた方が、ぬめりやカビの発生を防ぎやすくなるといえるでしょう。
また、高さを調整してくれるという点も、カウンターの重要な役割の1つです!
お風呂で体を洗う時にはバスチェアに座る方が多いと思いますが、システムバスにおけるカウンターは、座った時に置いている物を手に取りやすい高さに設計されています。
石鹸やシャンプー類が簡単に手に取れるようになるため、入浴時の利便性を高めてくれるという点も役割として挙げられます。
特に足腰を悪くしているご年配の方がご家族にいらっしゃる場合、腰を屈めなくても物に手が届くようになるという点は、大きな恩恵を感じさせてくれるはずです。
ただし、入浴時に椅子を使わないというご家庭においては、カウンターの利便性はあまり感じられないかもしれません。
カウンターはお手入れが大変?
そんなカウンターの大きなデメリットとしてよく挙げられていることが、お手入れが大変だという点です!
ボトルなどを床に置かずに済むという点は衛生的なものの、カウンター自体に汚れがたまるというデメリットは見逃せません。
上から見た面は簡単に掃除をすることができますが、実はカウンターは一見わかりにくい裏側や、壁と接している面に、髪の毛やぬめりがたまりやすいという特徴を持っています。
見えにくい部分なので汚れを見逃し、掃除を忘れてしまいがちなのです。
カウンターの裏側はその構造上、膝を折って上体を曲げるような姿勢で掃除をしなければならず、お手入れのしにくさは確かに問題点として挙げられるでしょう。
しかし、実はお風呂場のカウンターには外して洗えるタイプも存在しています。
取り外しができるタイプのカウンターであれば、浴室用の洗剤やブラシなどで簡単にお手入れが可能です!
裏側を洗うために無理な姿勢を取る必要もなくなり、お手入れの困難さは大いに軽減されるでしょう。
また、システムバスにおけるカウンターはあくまでオプションであり、必ずしも取り付けなければならないものではありません。
取り外しが可能なタイプを設置することでお手入れ面のデメリットを克服することはできますが、そもそも必要ないと感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
実際、最近ではカウンターを設置しないご家庭も増えています。
必要な理由を見出せない場合は、カウンターを設置しないという選択肢があることも念頭に置きながら検討しましょう。
選び方の基準
システムバスに設置できるカウンターにはいくつかの種類があり、設置をお考えの場合はどのカウンターを選ぶかが重要になります。
メーカーによって商品のラインナップに差異はありますが、一般的なバリエーションとして挙げられるのはサイズの違いです、カウンター自体に様々な便利機能がついている商品もあります。
また、カウンターのバリエーションとして、バリアフリーに役立つベンチカウンターというものも存在しています。
お風呂用のバスチェアは座高が低いものが多く、足腰が弱っているご年配の方にとっては大きな負担になりがちです。
その点、ベンチカウンターは比較的高めの位置に設置することができるため、安定感があって座りやすいベンチとして使えます。
シャワーを浴びている最中などに、気軽に座ることができるベンチが設置されていると、安心して入浴することができるでしょう。
また、滑りやすい浴室での転倒事故を防ぐためにも役立ちます。
家族構成によっては、バリアフリー化の1つとしてベンチカウンターの設置を検討してみるのもおすすめです。
もちろん、どこのメーカーでもカウンターなしのシステムバスにすることも可能ですので、生活スタイルに合わせて柔軟に選ばれると良いでしょう。
まとめ
今回は、システムバスのオプションの1つであるカウンターについて、ご紹介させていただきました。
メリットとデメリットの両面があるオプションですので、必要か不要かはご家庭ごとの生活スタイルに大きく左右されます。
必ず置くものだとは考えず、必要かどうかをしっかりと熟考した上で設置を判断されるのがおすすめです。
ぜひ上手にシステムバスを利用して、入浴の時間を快適に過ごされてくださいね!