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お風呂に浴室換気暖房乾燥機を追加するメリットとデメリット
浴室換気暖房乾燥機にはどのようなメリットとデメリットがあるのか紹介します。
メリット
浴室換気暖房乾燥機のメリットは次の4つです。
ヒートショックのリスクが軽減できる
浴室換気暖房乾燥機を設置するメリットとして、ヒートショック対策があります。
冬の寒い季節に起こるヒートショックは、温度差による血圧変動で起こります。
浴室換気暖房乾燥機は、浴室内の温度を上げる暖房機能によって、浴槽と浴室内の温度差を減らすことが可能です。浴槽に浸かる際、温度の低い浴室では、お湯との温度差でヒートショックの危険性は高まります。
高齢者だけではなく、血圧の高い中高年もヒートショックの対象者なので、冬の浴室暖房は必要不可欠といえます。
乾燥機能で湿気を除去しカビを抑制できる
浴室換気暖房乾燥機は、湿気の多い浴室の大敵であるカビの繁殖を抑えることができます。
乾燥機能が浴室の湿気を素早く除去し、カビが繁殖する間もなく浴室を乾燥させることができるのです。
カビは一度繁殖すると、浴室の天井などにカビの菌が残ってしまいます。
浴室を乾燥させずに放置すると、いつの間にかその菌がカビとして現れてきます。
カビの生えた浴室は、人の呼吸器にも悪影響を及ぼしアレルギー体質の人には良くありません。
乾燥機能で浴室はいつもカラッと乾燥させることで家族の健康に役立ちます。
外に干せない時に衣類乾燥ができる
浴室換気暖房乾燥機があれば、雨の多い梅雨の時期でも洗濯物を素早く乾かすことができます。
部屋干しや洗濯機の乾燥機を使用しても衣類を乾かすこともできますが、匂いやシワが気になる人も多いはずです。
浴室換気暖房乾燥機を使用すれば、外干しとほぼ同じ状態にすることができます。
また近年、花粉症の人も多く、PM2.5や黄砂も気になるので外に干すことをためらう人が多くなっています。アレルギー体質の人の増加を背景に、洗濯物にも気を使う時代になったといえるのではないでしょうか。
夏の暑い時期に涼風で入浴できる
夏場はシャワーで済ませる人も多いかも知れませんが、実は夏でもお風呂に浸かった方が健康に良いとされています。
しかし、年々夏の気温は上昇傾向にあり、お風呂の温度と湿度には耐え難いものがあります。
浴室換気暖房乾燥機には涼風機能があり、涼しい爽やかな風を浴室全体に漂わせてくれます。
浴室換気暖房乾燥機は、冬だけでなく夏にも活躍する利便性の高い設備といえます。
デメリット
浴室換気暖房乾燥機のデメリットは次の2つです。
光熱費であるランニングコストがかかる
浴室換気暖房乾燥機は冬場の暖房、衣類の乾燥と便利に効率よく働いてくれる分、光熱費がかかります。
機種によって多少の違いはありますが、最も電気代がかかる暖房と衣類の乾燥は3時間で約100円程度というデータがあります。
電気代の安い夜間に利用することで、節約ができるので上手く工夫することが必要です。
洗濯物を干すスペースに限界がある
浴室で洗濯物を干すスペースは、浴槽の上になるのでそれほど広いスペースとはいえません。
洗濯物の量にもよりますが、一度に干せる量は家族3〜4人分が限界です。
浴室をリフォームする際には、量が増えても対応できるように物干しバーを2本付けることで多くの洗濯物を干すことができます。
浴室乾燥機の種類と選び方
浴室換気暖房乾燥機にはどのような種類があるのか、またその選び方を解説します。
浴室換気暖房乾燥機の熱源種類
浴室換気暖房乾燥機の熱源の種類は電気式とガス式があります。
電気式
電気式は電気を熱源とするもので、電気ヒーターとヒートポンプ式の2つがあります。
熱源がセラミックヒーターやハロゲンヒーターなどの場合、ファンを回転させ遠赤外線のヒーターが作り出した高温の熱で温風を出します。
一般的に100V・200Vの電源で作動しますが、中には省エネを意識した効率の良いヒートポンプ式もあります。
電気式は、ランニングコストが多少かかりますが、工事も簡単で初期費用が低コストで済むメリットがあります。
イニシャルコストをかけたくない人におすすめです。
ガス式
ガス式は、ガス温水器のなかで発生した熱を使って乾燥させるものです。
ガスを熱源とする浴室乾燥機は、屋外に設置された給湯暖房用熱源機によって、温められたお湯を本体へと送り、循環させて熱を放出することで温風を出します。
浴室乾燥機専用の熱源機が必要なため、電気式と比較すると初期費用が高くなってしまいます。
ガス式はイニシャルコストはかかりますが、ランニングコストは安く済みます。
設置方法のタイプ
浴室換気暖房乾燥機は大きく分けて2つの設置方法があります。
天井埋め込みタイプ
天井埋め込みタイプは、浴室の天井裏に本体を埋め込むものを指します。
本体は天井裏にあるため見た目がスッキリして清潔感があります。
厚みが無く薄型タイプなので、浴室掃除の邪魔にならず衛生的です。
設置の際は、天井裏に本体を埋め込むために必要なスペースが、確保できるか確認することが必要です。
天井付け・壁掛けタイプ
天井付け・壁掛けタイプは、天井に埋め込むことができない場合の設置方法です。
天井付けは天井の換気扇の位置に設置し、壁付けは壁の換気扇の位置に取り付けるタイプです。
浴室換気暖房乾燥機を後付けする場合におすすめですが、出っ張りがあるため少し狭く感じます。
浴室換気暖房乾燥機の正しく賢い使い方
浴室換気暖房乾燥機を工夫して使うことで光熱費を節約できます。
換気・乾燥モードを上手に使い分ける
浴室換気暖房乾燥機の換気と乾燥モードを比較すると光熱費が異なります。
長時間乾燥モードを使用すると光熱費が高くつくので、換気モードで半分くらい水分を飛ばした後に乾燥モードを使用することがおすすめです。
光熱費の節約と浴室内のカビ抑制も可能なので賢い使い方といえます。
洗濯物を工夫して干す
送風口の近くに、厚手の乾きにくいものを干しましょう。
送風口の近くに干すことで、直接温風を当てることができます。
また、洗濯物同士が重ならないように間隔を開けて、風が通るようにすることも重要です。
干し方次第で乾燥時間が変わってくるので、工夫することが節約に繋がります。
フィルターを小まめに掃除する
浴室換気暖房乾燥機の性能を十分に発揮させるためには、フィルターの掃除が重要です。
乾燥機本体に負荷がかからないように小まめにチェックすることをおすすめします。
まとめ
浴室換気暖房乾燥機は、衣類を乾燥させることに加え、カビを抑制し浴室をいつも衛生的に保ってくれます。
ヒートショック対策やアレルギー対策にも効果があり、家族の健康を維持できる優れた住宅設備といえるでしょう。
浴室をリフォームする場合は、便利な機能と快適なお風呂を過ごせる浴室乾燥機をおすすめします。