










便座の高さは、床からおよそ40㎝が標準とされているのです!
住宅やお店のトイレなど、現在国内に設置されているトイレの多くが、この高さになっています。
しかし、床から40㎝という便座の高さは、現代の日本人の体格に対して適切でない場合がとても多いのです!
また、自宅のトイレは日常生活を送っていく上で必要不可欠なものです。
高さが適切でないトイレを使い続けると、健康が損なわれてしまう可能性があるのです。
そこで今回は、トイレの高さが人間の体に及ぼす影響や、本来設定されるべき適切な便座の高さについて、ご紹介していきたいと思います。
トイレのリフォームを考えている方の、参考になれば幸いでございます!
合わない高さは腰痛の原因に!
では、適切ではない高さの便座がどうして普及しているのか、疑問を抱かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこの原因は、昔と比べて日本人の平均身長が高くなっていることにあるのです!
つまり、平均身長が高くなった現代では、適切な便座の高さが昔と違うのです。
20歳になった成人の平均身長は、1975年時点では男性が166.9㎝、女性が156.1㎝でした。
しかし、2000年には男性が170.4㎝、女性が158.2㎝となり、近年ではさらなる伸びも見せているのです。
便座に座る際の適切な姿勢の目安は、曲げた膝の角度が90°ほどになることだと言われています。
具体的な数値の目安としては、身長が150㎝以下の方で35㎝、160~170㎝の方で40㎝、180㎝以上の方で45㎝が、適切だとされています。
10㎝身長が高まるごとに、求められる便座の高さが2.5㎝高まると考えて良いでしょう。
実際、1970年代以前の便座は、35㎝の高さが主流でした。
しかし、1970年代を境に37㎝の高さが普及していき、38cmから40cmのものが今の主流になっているのです。
このようなデータからもわかるように、これまでのトイレの高さは、時代に合わせて増してきています。
日本人全体の身長が伸びている傾向の中、便座だけが昔の身長に合わせた規格のままでは、膝痛や腰痛などの足腰を痛める原因になってしまいかねません。
そんなときは、便座を適切な高さに調整することで、立ち座りが大変と思われている方の足腰の負担を軽減することができるのです!
トイレは本来、とてもプライベートな空間です。
それだけにトイレの介護は、介護をする方にとっても、される方にとっても、慢
性的なストレスの原因になりがちなもの。
もしご家族の中に、足腰に自信がない方がいらっしゃる場合は、速やかにトイレの高さを見直すことをオススメします!
大規模なリフォームの場合は、躊躇してしまいがちですが、元からあるトイレを上から据え付けることで高さを補う補高便座というものも存在しています。
介護が目的の場合は、そういった商品の利用も合わせて、トイレの環境を見直すといいかもしれませんね!
ご高齢者や小さなお子様に優しい高さとは
もちろん、自宅のトイレに適した高さは、家族構成によっても変わってきます。
例えば、膝や腰が弱っているお年寄りがいらっしゃるご家庭では、便座を標準よりも高めにした方が、立ち上がる際の負荷が軽く済むでしょう。
反対に、小さなお子様が一人でトイレに行けるような配慮をする場合、便座を低めの設計にした方が良いケースも。
また、年齢だけでなく、ご家族の体の状態を考慮することも重要です!
車椅子の方がいらっしゃる場合は、便座の高さを車椅子の高さに合わせることで、移動をスムーズに行うことができます。
家に備え付けられるさまざまな設備の中でも、トイレは特にバリアフリーを意識する必要がある場所です。
トイレは日常的に利用する場所なので、ご家族全員にとって使いやすい場所であってほしいものですよね!
年齢や体の具合など、それぞれの生活スタイルに合わせたトイレを選ぶことで、日々の
生活の質が高まり、健康寿命をのばすことにもつながるのです!
実際にショールームで確認してみよう
もし、トイレの使用感を実際に確かめたいのであれば、ショールームに行って体験してみることをオススメします!
カタログやホームページで、サイズ感を確かめても、やはり実際に座ってみなければ、細かい使用感はわからないものですよね。
また、便座が合わないことが原因で、一度交換したものを再度交換するというリスクを防ぐためにも、ショールームで実際に確かめてみることが大切です。
トイレを交換するという発想は、普段の生活においてあまり考えるタイミングがないかもしれません。
しかし、ショールームに足を運んでみると、想像以上に多くの種類のトイレがあることに、驚かれるかもしれません。
数あるトイレを実際に目にして、便座の高さなどの条件が希望に沿うものを探せば、きっとベストなトイレを見つけられるはずです!
ただし、トイレの便座の高さを身長の水準に合うように変更された方の中には、前の方が座りやすかったという方もいらっしゃいます。
トイレは日常的に使う設備だからこそ、数値だけを見て決めてしまうよりは、ショールームで触れてみることが、とても大切になります。
トイレ選びを失敗しないためにも、ぜひ一度、ショールームへ足を運ばれてみることをオススメします!
まとめ
今回は、トイレの便座の高さについてご紹介させていただきました。
トイレの便座は、使用する方の体格や持病などによって、最適なものにリフォームする必要があります。
椅子などに座った姿勢から立ち上がるという動きは、足腰へ想像以上に大きな負荷をかけているものです。
まだ健康な方は意識することはないかもしれませんが、トイレからの立ち座りは、日常的に繰り返される動作だからこそ、無意識な負担になっているのです。
そんな時は、トイレの高さを最適なものにすることで、ご家族みんなの健康を守り、日常生活の質が上がる可能性もあります!
ぜひこの機会に、ご自宅の「トイレの便座の高さ」について、チェックしてみてはいかがでしょうか?
「もう少し高ければ楽かも」「低ければ足腰の負担が軽減されるかも」というような、新しい発見があるかもしれません。