リフォームコラム

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リフォームで抜けない柱や筋交いをお部屋のアクセントに!
内装
2021年9月24日
リフォームする際に間取りの変更をしたい。そう考えるケースは多いのですが、木造住宅では柱や筋交いを撤去できず間取り変更をあきらめるケースも多くあります。柱や筋交いを撤去できないのなら間取り変更をあきらめるのではなく、それを生かしてオシャレにリフォームしてみてはいかがでしょうか。思った以上に開放的で素敵な空間となりますよ。この記事では、木造住宅で間取り変更を考えた時に役立つ情報、柱や梁を生かしたリフォームアイデアを紹介します。最後までお楽しみください。

柱、筋交いの役割

木造住宅では欠かせない柱と筋交い。それぞれの役割と撤去が可能かの判断について解説します。

 

 抜ける柱

抜ける柱

リフォームで抜ける柱は「間柱」です。間柱は壁を固定するための柱で、家の構造に影響を及ぼす部材ではありません。間柱は正方形の柱を3つに割いた形状で、幅の細い柱です。また壁の下地材として間柱のかわりに、垂木という間柱よりも細い木材を使用している場合もあります。垂木も構造に影響する部材ではありませんので、撤去しても問題ありません。

 

 

 

 抜けない柱

抜けない柱

リフォームで抜くことが出来ない柱は「通し柱」「管柱」です。通し柱は、土台からの屋根の下までつながった長い柱で、構造上大きな力がかかる部分に用いられる柱です。建物の中で最も重要な柱なので絶対に抜くことは出来ません。管柱は2階までつながっていなく、梁を支えている柱です。通し柱ほどは構造に重要な部材ではないものの、2階の荷重を支えるための構造体なので基本的に抜くことはできません。

 

 

 

 筋交いは撤去できない

筋交い

筋交いも基本的に抜くことはできません。筋交いは柱と柱の間にあるななめに配置された部材のことです。強風や地震など横に揺れる衝撃に耐えるための構造体。柱同様、建物を丈夫に保つ重要な役割があり、撤去はできない部材です。

 

 

 

 

 

 抜けない柱を撤去する方法

抜けない柱を撤去する方法

管柱、筋交いは基本的に抜けないという説明をしました。「基本的に」ということは、ある方法を使えば撤去することも可能です。その方法とは、許容応力を計算した上で梁補強をすることです。柱を抜く代わりに梁で補強するため、広い空間をつくることが可能です。しかし実施するには建築士などリフォームのプロが許容応力を計算した上で実施しなければなりません。費用がある程度かかっても柱、筋交いを取って広い空間をつくりたい。そんな場合にはおすすめできる手段です。

 

 

抜けない柱、筋交いを残すリフォーム

抜けない柱、筋交いを残してリフォームするために、おさえておきたいポイントを紹介します。

 

 まずは図面と現地調査が必要

現地調査まずは図面とリフォーム会社による現地調査が必要です。図面があれば柱、筋交いの位置が事前にわかり、調査がスムーズになります。リフォーム会社による現地調査も必ず実施しましょう。現地を確認することで、図面ではわからない気づきやアイデアも生まれてきます。調査の前に「ここの壁を取りたい」という要望がある場合は、あらかじめリフォーム会社の担当者へ伝えましょう。実現できるかわからないから・・・と遠慮をすると何度も調査が必要になってしまうこともあります。実現できるかできないかはプロに判断してもらえばいいので、要望だけはきちんと伝えておきましょう。

 

 柱が抜けなくても大空間は作れる

大空間リフォーム柱が抜けなくても大空間は作れます。柱が抜けないなら、壁は撤去せず残すと思っていませんか?そんなことはありません。柱や筋交いを残したまま露出させて、壁だけを撤去すれば開放的な空間が生まれます。柱や筋交いをあえて露出することでアンティークな雰囲気や、使い込んだようなカッコいい雰囲気を演出できますよ。柱や筋交いは残っていても、視線は奥に抜けるため窮屈さは想像以上に感じません。

 

 

 

柱、筋交いをいかしたリフォーム事例をチェック

柱や筋交いを露出したリフォームは事例はたくさんあります。インターネットや雑誌などでどんな施工事例があるのかチェックしてイメージを膨らませてみましょう。思った以上に素敵な空間が多く、楽しくリフォームプランを考えられますよ。

 

 家具の配置も考えて

家具の配置を考慮する柱、筋交いを撤去出来ない場合、家具配置で悩むケースが多くあります。家具は動かせても柱、筋交いは動かせないので当然ですね。大きいダイニングテーブルや大きいソファは設置が難しい場合もあります。スペースに合わせて家具を選ぶため、商品が限られてしまいます。納得した家具がみつからない場合は、空間に合った家具をオーダーするのも視野に入れるといいですね。リフォーム会社では、造作家具を制作してくれるところが多くあります。担当者に家具の相談も一緒にしてみてはいかがでしょうか。

 

柱、筋交いをお部屋のアクセントにする事例紹介

柱や筋交いを上手に見せるリフォームは1パターンではありません。事例を参考にアイデアを紹介します。

 

 見せる収納に

見せる収納に

梁、筋交いを生かして棚板を追加すれば、見せる収納スペースができます。本が好きな人は本を並べてもカッコいいですね。あくまでも見せる収納ですので、適当にチグハグな物を置くのは避けましょう。スペースに余裕を持って、お花やお気に入りの雑貨を飾るのも素敵ですね。

 

 

 

 

 柱を化粧する

化粧柱

柱を好きな色にペイントする、アクセントタイルを貼る、化粧シートを貼って好きな柄で化粧をするアイデアもあります。1つの室内に柱が何本か露出しているケースでは、柱をすべて白く塗装してフレンチモダン風にするのも素敵です。柱や筋交いを露出するからこそ、インテリアの主役にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 スチール製の柱、筋交いに変更する

柱や筋交いは抜くことが出来なくても、交換することはできます。木製の柱や筋交いをスチール製に交換すると、見た目の印象がとてもすっきり感じますよ。特にスチール製の筋交いは、木製と比べて華奢なラインで圧迫感がなくなります。木製の柱とスチールワイヤーの筋交いの組み合わせはモダンなインテリアの雰囲気になりますよ。お部屋のアクセントにスチール製の柱や筋交いを取り入れるのもオシャレです。

 

 ハンモックをつける

ハンモック

柱を利用してハンモックをつけることもできます。ハンモックをつけるには、しっかりとフックを固定しなければなりません。石膏ボードの壁の場合、どこの壁でもハンモックが付けられるわけではありません。壁下地と言って、柱や間柱が入っている位置を事前に確認しなくてはいけないのです。それに対して、柱はどこの場所でもビス固定ができるため、荷重のかかるハンモックも取り付けが容易です。子どもがいる家庭ではハンモックのある暮らし、あこがれますよね。

 

 

 

 キャットウォークを作る

猫を飼っている人でしたら、キャットウォークのある空間をリフォームでかなえたいですよね。柱や筋交いは部材を取り付けるのに適しているので、キャットウォークも自由自在に造作が可能です。置き型のキャットウォークのように下に溜まったホコリや圧迫感を気にしなくていいメリットがあります。見た目もオシャレでネコちゃんも喜ぶ素敵な空間になりますね。

 

まとめ

木造住宅で間取り変更をする場合は、抜けない柱や筋交いが存在します。梁補強をして撤去することもできますが、あえて柱や筋交いを残して個性あふれる素敵な空間を作るのもおすすめです。紹介した事例を参考に、あなただけの素敵なリフォームプランを計画してはいかがでしょうか。

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