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納屋を住居にリフォームするメリット、デメリット
納屋を住居にリフォームするメリットとデメリットを紹介します。
まずはメリットから…
メリット① 新築するよりコストを抑えられる
納屋リフォームの魅力的なメリットはたくさんあります。
一から建物を建設しなくていいので、新築よりも費用を抑えられます。また目的に応じてメリハリを付けた工事内容にしてコストをコントロールできるのもリフォームのメリットです。
メリット② 唯一無二の空間を実現できる
納屋ならではの丈夫な柱と梁。
それらを露出してどこにもないカフェのような空間を実現できます。
天井を高く作られているケースが多く、新築では味わえない開放感もあります。
メリット③ 大空間の間取りが実現できる
一般的な住居のリフォームは構造上の問題で大空間の間取りは実現できないケースが多くあります。でも納屋なら、仕切っていない大空間を部屋にするケースが多いため、広々としたLDKを実現できます。開放的な大空間を実現できるのは納屋リフォームならではですね。
メリット④ 既存の建物を有効化できる
既存の建物を解体するのには費用も期間もかかります。できるだけ思い出がつまった既存の建物を生かして暮らしていきたいですよね。施主様だけでなく親御さんも喜ぶ姿を何度も目にしてきました。
続けて、納屋リフォームの気になるデメリットもありますので、おさえておきましょう。
デメリット① 大掛かりな工事が必要
居住スペースとして使用していなかった納屋は大掛かりな工事が必要です。水回り設備がなかったり、床が土間だったりと、一般的なリフォームよりも工事内容は多岐にわたります。
デメリット② 工事期間は長くかかる
先ほどもお伝えしたとおり、工事内容が多いため工事期間も必要とします。だいたい3〜6ヶ月程度は期間をみておきましょう。住みながらのリフォームではないので不安な点は少ないと思いますが、住み始める時期には注意が必要です。
デメリット③ 予算もそれなりに必要
工事内容が多い分、気になるのも予算。当然ながら一般的なリフォームよりも㎡あたりの単価は高くなります。天井を仕上げずに露出するなど、コストダウンのアイデアを考えてみるのも楽しいですよ。
納屋を住居にリフォームするのに必要な工事
納屋を住居にリフォームするのに必要な工事内容を紹介します。一般住宅のリフォームと比べ、工事内容は多岐にわたりますのでイメージしておくと見積書を確認するときにも役立ちますよ。
水道、ガスなどのインフラ工事
納屋を住居にリフォームするには、生活基盤となる水道、ガス、インターネットなどの設備がないことがほとんどです。そういったインフラ設備を引き込む工事が必要となります。費用はそれなりにかかってしまいますが、住むためには必ず行う工事です。
設備機器工事
キッチン、浴室、トイレ、洗面台、洗濯機置場などの水回り設備を新規で取り付ける必要があります。一般的な住居のリフォームと同様です。こだわりのキッチンや浴室をセレクトして快適な水まわり空間を作っていきます。
断熱工事
快適に住むために断熱工事はしっかり行います。外壁に面した壁、床下、屋根裏の断熱はもちろん、サッシや玄関ドアも高断熱のものを採用するのがおすすめです。断熱性を高くすることで、快適な暮らしが実現できます。断熱工事にはきちんと費用をかけて計画しましょう。
内装工事
内装工事とは、床材や壁材の仕上げをセレクトするだけでなく、内部の間仕切り壁などを作る造作工事も含みます。
お好きな間取りを作れるのが納屋リフォームのうれしいところ。あえて古い部分を残してかっこいい内装に仕上げるのもいいですね。
外装工事
外壁、屋根も予算に合わせて行うケースがほとんどです。玄関ドアやサッシを新規で付ける場合には、外壁の塗り替えや重ね張りなどの修繕は一緒に工事をします。納屋の面影を残しつつ、現代風にアレンジした外観を作っていきましょう。
気になる費用やリフォームの注意点
納屋リフォームの気になる費用はどのくらいなのでしょうか。また、おさえておきたい注意点も紹介します。
費用は参考になる情報が少ないのが現実
納屋リフォームにかかる費用は、目的や用途によって大きく変わってくるため参考になる価格情報は多くありません。既存の建物の状況も、リフォームで目指す完成像もさまざまだからです。過去の実績からすると、居住スペースとして使用していなかった納屋を快適な居住スペースにリフォームするには1,000万円前後かかったケースが多いです。実際に現地を確認し、大まかなプランを計画しないと金額の算出はできません。まずはリフォーム会社に現地調査を依頼してみましょう。
増築では確認申請が必要なことも
納屋を増築したい場合は確認申請が必要なケースがあります。1つ目は建物が防火地域、準防火地域に建っている場合です。1㎡でも増築する場合は、確認申請が必要になります。2つ目は10㎡を超える床面積の増築工事をする場合です。10㎡はだいたい6畳くらいのスペースになります。また増築した場合、10㎡を超えていなくても固定資産税も上がりますのでご注意ください。
耐震診断を行うのがおすすめ
納屋リフォームは耐震補強が必要なケースもあります。頑丈な柱や梁を使用していても、1981年6月以前の建築物は「旧耐震基準」で確認申請をしているため耐震性が十分でない場合も考えられます。快適で安心な暮らしのために、耐震診断を行うことをおすすめします。
まとめ
納屋を居住スペースとしてリフォームする際の、イメージは膨らみましたでしょうか。実際に納屋をリフォームして暮らしている人たちの事例を参考にしながら、ここで紹介した必要な工事内容を確認してもらえるとイメージしやすいですよ。週末は納屋をカフェとしてリノベーションしている店舗に足を運んでみるのもイメージが膨らみますね。納屋リフォームであなただけの唯一無二の住空間を実現しましょう。