気になる間取りとおすすめポイント!
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二世帯住宅のメリットとデメリット
二世帯住宅ときくと、どんなイメージがありますでしょうか。メリットとデメリットを把握しておくとプランニングがスムーズになりますよ。
メリット
二世帯住宅のメリットは次の4つです。
家事、育児の協力ができる
親との距離が近ければ、家事や育児を協力してもらいやすいメリットがあります。共働きの夫婦でも、そうでなくても気軽に親に子どもの面倒を見てもらうのは負担軽減になりますよね。急な残業で子どものお迎えに行ってもらったり、学校が休校になり一人で留守番させるのは不安という場合にも、親が近くにいるありがたさを感じられます。家事においても、食事を一緒にとれば料理の負担が減ったり、不足しているものをついでに買ってきてもらえたり、お庭のお手入れをしてもらえたり・・・このようにちょっとしたことでも助けてもらえる環境が助かります。
子どもの成長にいい影響がある
子どもの成長にとってもいい影響があります。子どもにとって、家に帰ったとき誰かがいてくれるのは安心できるものです。また親とは世代のちがう祖父母といることで、さまざまな価値観にふれる体験があります。どの年代の人に対しても優しく接する子に成長する傾向があるそうですよ。祖父母にとっても心が豊かになり、その愛情が子供への一番のいい影響になりますね。
親の様子がわかり安心できる
二世帯住宅での暮らしは、親の様子がわかり安心できます。今は健康な親であっても、いずれ何らかの衰えはやってきます。そんな将来を今のうちに意識して、身近に感じていればちょっとしたSOSに早い段階で気付くこともできますね。近くで日々の様子を感じ、サポートすることもできます。将来親の面倒を見る際も一人で負担するのではなく、家族みんなで協力しやすくなります。
光熱費、居住費などが節約できる
二世帯住宅は光熱費、居住費が節約できます。新築の二世帯住宅では水道、ガス、電気のメーターを完全に分けるケースもありますが、リフォームでは大掛かりな工事となるためメーターを共同にするケースがほとんどです。メーターが共同だと余分な基本料金を払わずに済み、光熱費の節約になります。また居住費も新たに住宅を取得するのに比べて、既存住宅をリフォームするほうが大幅に節約できます。居住費をおさえることで、これからの生活プランが立てやすくなりますよね。各家庭の事情によりますが、親世帯からの資金援助も期待できるのでは。
デメリット
二世帯住宅のデメリットは次の2つです。
プライバシーが確保しにくい
二世帯住宅の暮らしは、プライバシーの確保が難しいのがしばしば問題になります。ひとつ屋根の下にいるのですから、家族の行動も気になってしまいますよね。寝室に断りなく入られた、一人でゆっくり過ごす時間がないなど、起こりうるトラブルを事前に考えておきましょう。プライバシーを確保する間取りを徹底することや、この部屋には入らないなどのルールを決めるなど、しっかり話し合いをしておきます。言いにくい関係性の場合でも、リフォームの前にしっかり価値観をすり合わせることが成功への近道ですよ。
生活リズムが合わない
親世帯と子世帯では、生活リズムは異なります。帰宅時間や入浴時間も異なるため、音を立てないようになど気を使うとストレスも溜まりやすくなります。それを回避するために、玄関や浴室の近くに寝室を配置しないなどの考慮が必要です。生活騒音ができるだけ気にならないような間取りを考えてみましょう。
二世帯住宅のタイプ
二世帯住宅の間取りには次に紹介する3つのタイプがあります。間取りを考える際に知っておくと役立ちますよ。
完全分離タイプ
完全分離タイプは家の中のすべてのスペースが親世帯と子世帯で分離されているタイプです。お互いのプライバシーが守られ、程よい距離感で同居することができます。リフォームのプランでもめることも少なそうですね。またリフォームでは難しいケースもありますが、玄関ドアが2箇所あると更にプライバシーの確保ができます。キッチンや浴室など費用のかかる水回り設備が2箇所必要なためリフォームコストはかかります。
部分共同タイプ
部分共同タイプは家の中で共同の場所を確保しつつ、一部は分離させるタイプです。例えばLDKだけは分離して2箇所スペースを作り、浴室は共用である間取りパターンです。仕事のある平日は親世帯と夕飯を食べ、週末は子世帯のみで夕飯を食べるなど日常生活にメリハリをもたせることもできますね。共同スペースが適度にあることで、親世帯とのコミュニケーションも取りやくなります。
完全共同タイプ
完全同居タイプは、個室以外のスペースはすべて共同にするタイプです。LDK、浴室などは共同なため、家事のサポートが受けやすく、光熱費、リフォーム代の節約にもなります。にぎやかに暮らしたい場合や、親世帯との仲が良好な場合にはおすすめです。プライバシーの確保が難しいので、個室は必ず確保してトラブルを回避しましょう。
失敗しない間取りの作り方
二世帯住宅で失敗しない間取りの作り方のポイントを3つ紹介します。
プライバシーの確保
二世帯住宅はプライバシーの確保を考慮しなければなりません。完全同居タイプの間取りでは特に注意が必要です。いくら気を使わない関係とはいっても、一人で気兼ねなく過ごす時間は必要ですよね。完全同居でもトイレは2箇所設けたり、寝室を1階と2階で分けたりとちょっとした工夫でプライバシーが守られます。また寝室はLDKからダイレクトに入るレイアウトでないほうがいいでしょう。二世帯住宅は家の中でちょどいい距離感の確保がプライバシーの確保につながりますよ。
生活時間を考える
親世帯、子世帯の生活時間をじっくり考えてから間取りを考えましょう。めんどくさいと思うかもしれませんが、生活時間のずれによるストレスは深刻です。まずは家族それぞれの起床時間、出発時間、帰宅時間、就寝時間を書き出してみましょう。そして家族それぞれがしっかり睡眠を確保できるには、どういった部屋の配置が快適なのか導き出します。木造住宅では、隣接する部屋に音が響きやすいため、寝室は浴室やリビングから離れた場所にするなどの考慮が必要です。生活時間の違いは変えられないので、お互いがストレスを感じない間取りで回避しましょう。
相性のいいリフォーム会社を見つける
相性のいいリフォーム会社を見つけることが、失敗しないリフォームのポイントです。家族の要望を叶えることはもちろんですが、的確なアドバイスをくれるリフォーム会社かどうかを判断しましょう。
相性のいいリフォーム会社チェックポイント
・きちんと要望引き出してを聞く姿勢があるか。
・経験豊富で専門的な知識があり、意見を出してくれるか。
・予算を考慮した提案をしてくれるか。
この3つをポイントに、相性を確認してみてください。親身になってくれない、何も提案がないようなリフォーム会社は避けたほうがいいでしょう。家族の潜在的なニーズまでしっかり汲み取ってくれる、相性のいいリフォーム会社をしっかり見極めてくださいね。
まとめ
二世帯住宅は親世帯にとっても子世帯にとっても、また子どもにとってもメリットの多い暮らし方です。既存の住宅をリフォームしてお互いが気持ちよく暮らせるよう、まずは家族みんなで生活スタイルを話し合ってみましょう。失敗しない間取りを作るには、プライバシーを確保すること。家族みんなの生活時間を考えること。相性のいいリフォーム会社をみつけること。この3つのポイントをおさえて、計画を進めていきましょう。なんでも相談できて、この会社に頼んでよかったと思えるようなリフォームができるといいですね。