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和室から洋室にリフォームするメリット
和室から洋室にリフォームするのは、メリットがたくさんあります。ひとつずつチェックしていきましょう。
家具が置きやすく使い勝手がいい
和室を洋室にリフォームすると、家具が置きやすく使い勝手が良くなります。畳の凹みや表面のささくれが気になり家具が置きにくいと感じたことはありませんか?床をフローリングにすると、ベッドや机などの重たい家具を置いても床の凹みを気にする必要がありません。また、畳では使用しづらかった椅子も洋室ではラグなどを敷かずに使用することができます。床の傷や凹みを気にせず家具を置けるのは大きなメリットですね。
掃除、メンテナンスがしやすい
洋室は和室に比べ掃除がしやすく、面倒なメンテナンスも不要です。畳の床はフロアワイパーが使いにくかったり、掃除器具が限られてしまいます。他にも気になるのが、水分をこぼしたときに落としにくいこと。不衛生な状態の畳はカビやダニが発生しやすい環境になってしまいます。それに比べフローリングの床は掃除が手軽ですし、汚れの付着も落としやすいので清潔を保ちやすいメリットがあります。
また和室はメンテナンスが大変なので敬遠されがちです。畳の定期的な表替え(表面のい草の張替え)、障子や襖紙の張替えが必要です。そういったメンテナンスの煩わしさを、洋室にすることで回避できますね。
清潔で明るい印象になる
和室を洋室にすると清潔を保ちやすいだけでなく、明るい印象にもなります。フローリングの光沢、天井と壁の白いクロスは部屋の印象を明るくしてくれます。和室は暗めのくすんだ色味が使われているため、洋室と比べると暗い印象になってしまいます。洋室へのリフォームで部屋の雰囲気も住む人の気分も明るくなりますね。
インテリアを楽しめる
洋室の空間はインテリアを気軽に楽しるのがうれしいポイントです。和室の空間でも楽しめますが、オシャレなインテリア空間にするためにはテクニックが必要です。それに比べ、洋室は難しいテクニックが不要でオシャレな空間が作れます。色味が統一された市販の家具を置いて統一感があれば誰でもセンスのいい空間に。そもそも市販の家具や雑貨は洋室に置くことを前提としてデザインされたものばかりですので、セレクトする選択肢が多いのもうれしいですね。
和室を洋室にするにはどんな工事が必要?
和室を洋室にするには、どのような工事が必要なのかを解説します。プランニングの参考にしてくださいね。
畳をフローリングにする
畳をフローリングに変更するのは、和室を洋室にリフォームする上で必ずと言っていいほど行う工事です。工事内容は、まず既存の畳を撤去します。畳は置いてあるだけなので、持ち上げるだけで簡単に撤去できますよ。次に畳を撤去した状態ではフローリングが貼れないため、フローリングを貼るための床下地を作る必要があります。また古い家では床下に断熱材が入っていないことがあるため、床下地を作る際に断熱材を入れることもあります。下地が出来上がったら、フローリングを張り、巾木をつけて床工事の完成です。
天井、壁のクロス貼り
天井、壁のクロスを貼り替えます。最近の和室は砂壁風のクロスや和紙調のクロスを貼ってあることが多く、その場合はクロス貼り替えるだけなので1日で完成します。本物の砂壁になっている場合は、壁に薄いベニヤを貼って下地を作ったうえで、クロスを貼ります。天井も同様に、既存がクロスの場合は貼り替えをします。木の仕上げになっている場合は、壁と同様薄いベニヤを貼ってクロスを貼ることがあります。場合によっては、天井の補強が必要なこともあります。
押し入れをクローゼットに変更
押入れのままだと使い勝手が良くない場合はクローゼットに変更します。扉も襖のままでは和室の雰囲気が残ってしまうので、木製の折れ戸や引き戸に交換します。クローゼットは衣類を収納するので、中段を撤去してハンガーパイプを取り付けるプランがおすすめです。押し入れは奥行きがたっぷりあるので、洋服が沢山収納できるよう高さが異なる2本のハンガーパイプを設置するといいですよ。クローゼットの扉は折れ戸の場合、全体を大きく上げて見渡せるのがメリットです。引き戸の場合は、扉を開閉しても出っ張りがないためクローゼットの前に家具を置いても邪魔になりません。またクローゼット内に衣装ケースを置いても引き出しが使いやすいメリットがあります。
建具(ドア)の交換
和室の入口建具(ドア)は襖がほとんどです。和の雰囲気になってしまうので、木製のドアに交換を提案します。既存の襖の枠を生かしてドアだけ変えればリーズナブルに交換できますが、和室の雰囲気は残ってしまいます。ドア枠ごと交換すると和室の面影がなくなるので見栄えがいいですよ。
障子をカーテンなどに変更
窓まわりに障子がついている場合は、カーテンレールをつけて、カーテンを吊り下げます。ブラインドやロールスクリーンを取り付けるのもおしゃれですよ。カーテンですと費用もリーズナブルですし、柄が豊富なのでオリジナリティが出しやすく人気です。気軽に買い替えができるのもメリットです。
照明器具を交換
意外と見落としがちですが、照明器具も交換しましょう。和風の照明器具がついていても、シーリングライトを取り付けられるソケット(ローゼット)が付いていれば、照明器具の交換は簡単です。ご自身でも簡単に器具の交換ができますよ。ソケットがついていない場合もあるので、その場合はリフォーム業者さんに取り付けてもらいましょう。
和室を洋室にリフォームする費用とポイント
和室を洋室にリフォームするにはどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。実施する工事内容や各住宅の状況によって幅はありますが、参考プランをまじえて紹介しますので目安として参考にしてくださいね。
予算に応じてどの範囲までリフォームするのかを決める
まずは予算はいくらまで出せるのかを、決めておきましょう。最大でこのくらいまで出せるけど、この金額で抑えたいという本音の予算も決めておくといいですよ。というのも、和室を洋室にリフォームするには、工事内容を予算に応じて自由に設定できるのです。必ずしも先ほど紹介した工事をすべて行う必要はありません。仕上がりのイメージがどのくらいの金額でできるのかを、事前に把握しておくといいですね。
おすすめプランと費用の目安
3つのおすすめプランと費用の目安を紹介します。あくまでも目安ですので、実際の金額は現地の見積もりを実施した上で確認してくださいね。
できるだけ予算をおさえたプラン
畳をフローリングに変更し、天井壁のクロスを貼り替えるシンプルなプラン。洋室としての機能はありますが、和室の雰囲気は残った状態です。6〜8畳の広さで約20〜30万円が目安です。
和室のイメージをガラッと変えるプラン
フローリング工事、クロス工事に加え、襖を木製のドアに交換、押し入れをクローゼットに交換まで行うプラン。元々和室だったのがわからないくらい、イメージを丸ごと変えることができます。このプランですと6〜8畳の広さで約50〜80万円が目安です。
隣接するダイニングキッチンとつなげてLDKにするプラン
和室と隣接するダイニングキッチン、この2部屋をつなげて広くて明るいLDKに変更するプラン。床の段差もなくなり広々と感じられます。また明るい空間で料理もしやすく、団らんも快適になること間違いないですね。このプランはキッチン本体の交換も含め200〜300万円が目安です。工事範囲が広いので、コストカットは工夫次第で可能ですよ。
まとめ
和室には和室の良さがありますが、使いづらさを感じるのでしたら洋室にリフォームするのがおすすめです。洋室へのリフォームは意外なメリットがたくさんあることに気づけたかと思います。まずは予算を決めて仕上がりのイメージを相談してみましょう。洋室にリフォームすることにより、清潔で明るい空間に生まれ変わり、毎日の暮らしが快適になりますよ。