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自然素材の家で使用する材料
自然素材の家で使用されている代表的な材料を3つ紹介します。
漆喰
漆喰は消石灰が原料の塗り壁材で、外壁にも室内の壁にも使用できます。
姫路城の外壁などで使われているように、歴史ある材料です。
仕上がりは一般的にコテで平滑に仕上げたものが多くツルツルとした表面。色真っ白で清潔感がある見た目です。凹凸をつけた模様付けも可能なので、洋風の住宅にもマッチします。
漆喰は多孔質(微細な穴が開いている状態)の素材で調湿機能が期待できる素材。空気中の湿度を快適に保てるので結露を防止でき、建物の耐久性を維持できます。
耐火性もあり、建築基準法で不燃材料にも認定されています。万が一火災があってもダイオキシンなどの有害なガスが出ません。
また漆喰は脱臭効果も期待でき、トイレなどのニオイが気になる場所にもおすすめできます。
漆喰の施工には、左官職人の高い技術が必要です。職人さんの腕によって仕上がりにばらつきが出ること、金額がそれなりにかかるのはデメリットです。
珪藻土
珪藻土はプランクトンの化石を原料とする塗り壁材です。
珪藻土は多孔質で漆喰よりも優れた調湿機能があるのが特徴。湿度を吸ったり吐いたりしてくれます。優れた調湿機能はダニやウイルス、カビなどの発生をおさえてくれる効果も。
また漆喰と同様に消臭効果も期待でき、防火性もあります。
珪藻土の仕上げはコテで模様付けをしたり、ローラーで平坦に仕上げたりと様々な表情を楽しめます。珪藻土はDIYで施工しやすいのも特徴です。DIYでコストをおさえて珪藻土の壁を導入する施主様もいらっしゃいますよ。
無垢木材
無垢材は天然の1本の木を乾燥させて作った木材です。
集成材のように貼りあわせた木材ではないので、木そのものの味わいを感じられます。
無垢材は建材として柱や梁など様々な構造部分で、仕上材としては主にフローリング材として使用されます。
無垢木材の梁を表すデザインは開放的でオシャレな雰囲気が人気です。木のあたたかみ、味わいを存分に感じられますね。
無垢材のフローリングは合板フローリングにはない心地よさが人気です。
時が経つにつれて表情を変えてくれたり、天然木ならではの節が唯一無二の質感を味わえます。また天然素材のため調湿機能や断熱効果も期待できるのも人気のひとつです。
杉や檜などの針葉樹はやわらかく、ナラやケヤキなどの広葉樹は固いといったように、木の種類によってフローリングの質感が変わってきます。
自然素材を使用した家のメリット
自然素材を使用した家はどんなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットを解説します。
風合い、質感がいい
自然素材の内装仕上げは見た目の風合いがよく、質感も楽しめます。ありきたりの内装材とは一線を画す独特の意匠性がありますよね。
例えば壁材でよく使用されるビニルクロスの色柄は豊富で写真で見ると見栄えはいいのですが、実際に施工した壁を見ると人工的な印象をどうしても感じてしまいます。それに対し漆喰や珪藻土などの塗り壁は、自然素材ならではの温かみを感じられるものです。フローリングにしても一般的な化粧シートの合板フローリングでは、木目がプリント仕上げのため同じ柄のリピートで構成されています。ですが無垢材のフローリングは1枚1枚木目が異なった表情で、木の個性や温かみを楽しめますよ。
シックハウス症候群の対策になる
自然素材を多く使用した家は、シックハウス症候群を引き起こすリスクが軽減できます。一般的な建材もF☆☆☆☆(エフフォースター)という規格を設け、化学物質の発生をおさえシックハウス症候群のリスクは低いとされています。しかし化学物質がゼロではないので、喘息やアレルギー症状がある人にとっては敏感に反応してしまうことも。自然素材を使用した家は化学物質を発生させないため、よりシックハウス症候群を引き起こさない対策がとれます。
湿度やカビを防げる
自然素材は、湿度やカビを防ぎ快適な住空間を作り出します。
素材の持つ効果で湿気を吸ったり吐いたりコントロールしてくれます。湿度を調整してくれることによりカビの発生も抑えられますね。また、漆喰は強アルカリ性のため特にカビを発生しにくい性質があります。カビが発生しやすい洗面所やトイレには漆喰、湿度コントロールをしたいリビングや寝室などには珪藻土と使い分けるのもおすすめです。
自然素材の家を作る注意点
自然素材を使用した家はいいところがたくさん。しかし、注意すべき点もしっかり確認しておきましょう。
コストがかかる
自然素材は天然の素材を使用しているため大量生産はできません。そのため一般的な素材よりコストアップします。また工事費も手間をかけて仕上げるためコストアップとなります。予算内でメリハリを付けて、こだわる場所とこだわらない場所を考えてみましょう。例えば妥協できないリビングは珪藻土の壁、他の部屋はビニルクロスの壁にしてコストのバランスを考えるケースも見られます。
メンテナンスが必要
自然素材は素材にあったメンテナンスが必要です。
無垢フローリングでオイル塗装仕上げの場合は、定期的にオイルの塗り直しをします。オイルやワックスは素材にあったものを使用しなくてはならないなど、メンテナンスの知識も必要です。
漆喰や珪藻土は大掛かりなメンテナンスは不要ですが、汚れたらその都度落としましょう。こまめな汚れ落としが長くいい状態を保つコツです。ビニルクロスよりも汚れを放置しないほうがいいでしょう。
メンテナンスといっても特別手間のかかることはありません。よりよい状態を保つためのお手入れ習慣と考えてください。
素材に愛情をかけながら長く使用していく。これが自然素材のメンテナンスの基本です。
経年変化で味わいが増す
自然素材ならではの経年変化があることを理解する必要があります。
無垢フローリングは合板フローリングよりも反りや割れが生じること、変色することが多いです。木の種類によっては傷が付きやすいものもあります。
また漆喰、珪藻土の壁はビニルクロスに比べて水拭きでの汚れ落としがしにくいです。塗り壁なので欠けることもあります。
そういった自然素材ならではの経年の変化は劣化ではなく味わいが増していると感じられます。ちょっとした傷に敏感にならず、家の成長ととらえて楽しむ気持ちを持っておくといいですよ。
まとめ
自然素材の家は、見た目の風合いがいいだけでなく、調湿や消臭などの機能性も高い。しかも健康的な暮らしも実現できます。家の中でも自然の中で過ごすような心地よさを実感できますね。まずは実際の素材に触れてみたり、実際の自然素材の家を見学してイメージを膨らませてみましょう。自然素材の家で心地よい暮らしを実現してくださいね。
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