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住まいのデッドスペースとは?
デッドスペースと感じる空間は生活スタイルによって様々だと思います。直訳すると分かりやすいですが、一般に利用されていない空間のことです。間取りや設計の便宜上やむを得ず発生してしまう利用しづらい空間のことです。
アイデアひとつで空間が活きる
ここでは、デッドスぺースになりがちな場所を、いくつかご紹介してみましょう。
まず、多くの家において高確率でデッドスペースになっているのが、床下です。床下は、基本的に見えない場所なので意識が向きませんが、実はもったいないスペースが余っているケースもあります!たとえば、リビングに畳のコーナーがあるお家をよくお見かけしますが、その下の空間はすべて収納となります。階段がある場合も、その下のデッドスペース率はかなり高めです。せっかく空間があるのに活用できていない空きスペースになってしまっているので、階段下の部屋に合わせて収納として有効活用をオススメします。
見落としがちな目線より上の空間
また、すでにある収納スペースをフルに活用できない原因として空間の仕切りの少なさが挙げられます。
十分な空間があったとしても、横幅だけを意識して埋めてしまい、縦の空間を活用できていないというのが、デッドスペースが生まれてしまう定番パターン。
床の掃除を考えるとあまり家具は置きたくないですよね。壁一面に棚を作るのも圧迫感があるので避けたい。そんな時は目線より上の手の届くところに棚を設置します。床がごちゃごちゃしないのでお手入れもラクですし、空間も広々としたままです。
備え付けの収納が近くにないときには、オープン棚があると片付けやすくなります。オープン棚のメリットはしまう位置を入れ替えるのが簡単で見せ方を柔軟に調節できるということです。また、カゴやケースを組み合わせることで、見え方に変化を付けることができます。
今日からできる間仕切り収納術
すぐにできる小さな間仕切りとしては、ホームセンターや、100均などで売られている、
仕切り板や、カラーボックスなどを利用する方法が挙げられます。
木製・アクリル・プラスチックなど、材質も多種多様で、重量も軽いものが多いため、気軽に縦横に仕切りを設けて、収納スペースを増やすことができます!
また、中規模なものとしては、キャスターのついた可動式のラッ
クなどで、柔軟に仕切りの場所を変えていくという方法もおすすめです。
しかし、これらの手段はあくまで応急処置的な物で、工夫しようとしてもスペースそのものが足りていないというケースもあります。
そのため、デッドスペースを大いに活用できるリフォームについて、下の項目でチェックしてみましょう。
自分だけでは実現できない、目からウロコの解決策が見えてくるかもしれません!
既存の収納を生活スタイル合わせて変身
押入れからクローゼットへリフォーム
今回、実例として挙げさせていただくのは、特にデッドスペースになりやすい押し入れを、クローゼットへ変身させるというリフォームです。
押し入れは、一般的に間口が165~180㎝、高さは上段90~100㎝、下段が65~75㎝、奥行き80~90㎝という規格で設けられているのが特徴。
この奥行きがクセモノで、布団の収納を考慮して80~90㎝というサイズになっているものの、それ以外のものを収納しようとすると、深すぎて物の出し入れがしにくいのです。
しかし、クローゼットに改装することで、この奥行きが活きてきます!
その手順としては、まず上段と下段を仕切っている棚を撤去し、がらんと広がった空間を確保します。
この際、衣服の出し入れに適さないふすまも撤去して、クローゼットに適した扉への交換を行うのです。
そして、上着を掛けられるようハンガーパイプを横渡しに据え付けてしまえば、収納に不便だった奥行きが活かされ、衣服の幅を気にせず収納できる場所に早変わりするのです!
さらに、目的に応じて棚を増設してしまえば、便利なクローゼットへと完璧に変身してくれるでしょう!
気になる費用は、8~20万ほど。
費用は家の構造によって異なるため、価格の幅は広くなってしまいますが、高くても20万以内には収まるといえるでしょう。
また、押し入れの裏面の構造によっては、もっと大々的なリフォームプランも考えられます。
例えば、裏側の壁が別の部屋や廊下に面している場合は、そちら側にも扉を設置することで、より出し入れのしやすい両面クローゼットにすることもできます!
床の間からクローゼットへリフォーム
当たり前のように和室にある床の間ですが、有効活用できずに床の間がデッドスペースだと感じている人の中で、最近では収納スペースとして床の間を活用する人も増えてきているようです。
壁厚を利用した「ニッチ棚」
住空間を有効活用しながら、インテリアを豊かに演出する「ニッチ棚」が、
最近はインテリア雑誌などでもよく取り上げられています。
広い空間のトイレの壁に飾り棚としても使用できる収納を造りました。
施主様こだわりのスパイスニッチに小窓。
窓からは誰がきたのか一目瞭然。ご主人の帰宅もすぐにわかるので、とても便利だとか。手元も明るく、小物を飾ってキッチン空間をアレンジできます。
分厚い壁のデッドスペースを生かすために、リビングからもダイニングからも使いやすい位置に埋め込み棚を設けました。奥行きがあるので、いろんなものを収納・小物を飾ってお楽しみいただけます。
まとめ
今回は、家の収納問題におけるさまざまな対処法をご紹介させていただきました。
収納スペースは快適に暮らしていく上で欠かせませんが、その空間を確保することが悩みの種になっているというケースも少なくありません。
個人で対処できない場合は、リフォームのプロの手を借りてみましょう。
構造そのものをつくり変えてしまえば、日々の生活が快適になること間違いなしです!